産業保健師の求人は随時募集されているため、転職活動を始めるベストな時期については人によって異なるというのが現状です。完結にまとめると、働きながら転職活動をするのであれば4月入社を目指して半年前から転職活動を始め、休職中であれば1~2ヶ月の短期集中で転職活動を進めていくことが効率的です。
このページでは、産業保健師の募集時期の特徴なども含め、転職活動を始める時期について詳しく解説していきます。
1.企業が産業保健師を募集するタイミングを狙って応募しよう
2.産業保健師が転職活動を始める際の注意点を知っておこう
3.産業保健師の転職活動を始めるベストな時期とは?
まとめ:短期集中決戦で転職活動を進めていこう
1.企業が産業保健師を募集するタイミングを狙って応募しよう
通常の企業の場合、転職や入職の時期と言えば4月や9月です。しかし、産業保健師の募集求人はこれらの時期に限らず随時募集されています。以下に企業が産業保健師が募集するタイミングについてまとめています。
- 4月(もしくは9月)
- 産業保健師が産休・育休に入った時期
- 企業規模が拡大した時期
産業保健師は基本的に女性社会であるため、募集のタイミングは女性社会特有のものもあります。
派遣社員の切り替え時期でもある4月
「正社員の産業保健師になるには?まずは派遣社員から始めよう」の記事にもありますが、産業保健師の募集求人は「派遣社員」であることがほとんどです。元々「1年しか契約しない」という条件のところもありますし、最初の1年を互いの見定め期間としているところもあります。その切り替えの時期が4月(もしくは9月)であることが多いのです。また例外として、新規に立ち上げられた企業においても、当然4月スタートのところが多くなるでしょう。
産業保健師が産休・育休に入った時期
産業保健師の99%以上は女性です。そのため、産休・育休によって一定期間、保健師が不在になった時の穴埋めで臨時募集されるケースがあります。もし、出産を期に産業保健師が退職した場合は、期間限定ではなく長期雇用となる可能性もあります。一番、募集時期のタイミングが読めないケースでもあり、場合によっては応募が殺到することも考えられます。
企業規模の拡大に伴い産業保健師が増員される時
工場の産業保健師ではなく一般企業の産業保健師の場合、1~2人体制であることが多いのですが、企業の規模が拡大された時や企業が保健分野に注力することになった場合、急遽、産業保健師が増員されることがあります。このケースの場合は、企業に緊急性がなければ募集時期は4月や9月になることが考えられます。
2.産業保健師が転職活動を始める際の注意点を知っておこう
最初の項で説明した通り、産業保健師の募集時期は全く読めません。そのため、産業保健師への転職活動については、随時求人情報をチェックしながら時間にゆとりを持って転職活動を進める必要があります。
以下に、産業保健師への転職活動を始める際の注意点をまとめています。
- 転職サイトで求人情報を随時チェックしておく
- 面談後から採用通知までは1週間の期間を見ておく
- 時間にゆとりを持って動く必要がある
産業保健師の求人情報は看護師ほど豊富にあるわけではなく、また「すぐに採用」というわけにもいかないケースが多いため、上記の点に注意しておく必要があります。
転職サイトで求人情報を随時チェックしておく
募集のタイミングが読めない上に、採用枠が限られている産業保健の募集求人情報を収集する際は、産業保健師求人のある看護師転職サイトを利用しましょう。転職サイトに登録すれば、最新の産業保健師の求人情報をタイムリーにチェックすることができます。
転職活動を進める上での参考資料になるはず
まだ転職のタイミングが定まってないにしろ、そのような求人情報に目を通しておくだけでも転職活動を進める上での参考資料になるはずです。また、転職サイトにはキャリアコンサルタンが在籍しているため、産業保健師への転職にまつわる不安や悩みも相談することができます。
面談後から採用通知までは1週間の期間を見ておく
企業にもよりますが、面談後から採用通知までは1週間の期間を見ておきましょう。募集者の状況によって、すぐに採用が決定する場合もあれば選考期間がかなり長引くケースもあります。そのため、必ず産業保健師への転職を成功させたい場合は、同時に複数の企業を受けた方が効率的に転職活動が進められます。
時間にゆとりを持って動く必要がある
募集時期や採用時期がはっきりと読めず、自力で募集求人を見つけることが難しい産業保健師への転職活動は、今他の職場で働いているにせよ働いていないにせよ、時間にゆとりを持って転職活動を進めていく必要があります。
それでは、次の項で産業保健師への転職活動を時間にゆとりを持って円滑に進めていくために必要なポイントを、働きながら転職活動を進める場合と休職中に転職活動を進める場合とで分けてみていきます。
3.産業保健師の転職活動を始めるベストな時期とは?
産業保健師への転職活動を始める時期については「すぐにでも今の職場を辞められる」という場合を除いて以下のタイミングで時間にゆとりを持ちながら進めていきましょう。
- 現在働いている場合→4月入職を目指し半年前から転職活動を始める
- 現在、休職中の場合→1~2ヶ月の短期集中で転職活動を行う
働いている場合は、現職との兼ね合いもあるため半年期間をスパンに転職活動を進め、現在休職期間中の場合は1~2ヶ月の短期集中で効率的に進めていくことを推奨します。
働きながら産業保健師への転職を行う場合
今働いている職場の関係などで4月に転職をしたいと考える人も少なくないでしょう。4月から転職活動を始める場合は半年前から行動を開始するようにしましょう。なぜなら、事前に4月に産業保健師を募集することが決まっている企業においては、半年前頃から求人募集を出し始めることが多いからです。
半年あればシフトに融通をきかせることもできる
半年あれば、募集や採用通知のタイミングが読めなくても何とかシフトに融通をきかせながら転職活動を進められる上に、採用が決まった後、落ち着いて引き継ぎを済ますこともできます。
休職中に産業保健師への転職を行う場合
現在休職中であるのならば、働いている人に比べ時間のゆとりは充分にあるずです。休職中であることの最大の強みは、臨時募集の案件にもフットワーク軽く参戦できる他、相手の要望に応じていつでも面談に出向けることです。それらの強みを活かし自分の今持てる時間とエネルギーを全て産業保健師への転職活動に注ぎ、1~2ヵ月間の短期集中決戦で転職を決めていきましょう。
リミットは2ヶ月に定める
時間に余裕があるすぎると、かえってダラダラとしてしまいがちです。だからこそ、働いていない時間がある強みを活かしてどんなに遅くても「2ヶ月で決める!」と腹をくくって転職活動を行っていきましょう。その方が適度な緊張感も漂い、面接官にも好印象を与えることができるはずです。
まとめ:短期集中決戦で転職活動を進めていこう
産業保健師への転職活動を成功させるのに大切ポイントは「時間の余裕」を持ちながら活動を進めていくことです。時間的な余裕は、そのまま「心の余裕」に繋がります。心に余裕がない状態では、面接官の前で最高のパフォーマンスを発揮することはできません。なぜならそのような余裕のなさは、いくら取り繕っても言動や態度に表れてしまうからです。
働きながら転職活動をする場合は最低でも半年前から行動を始め現職と無理なく両立できるようにし、休職中であるならば時間の余裕を活かして短期集中決戦で転職活動を進めていくようにしましょう。
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