履歴書の作成は、産業保健師になるための第一関門です。そのため、履歴書はただ必要事項を書けばいいというわけではなく、いかにして自分の魅力をアピールしていけるのかが非常に重要です。履歴書の書き方に関してはマニュアルが沢山ありますが、そこに書いてあるような一般的なルールに加え「産業保健師」になるためにはどのようなポイントに注意していくべきなのか見ていきましょう。
1.そもそも履歴書ってパソコンと手書きどっちがいいの?
2.連絡先を書く時のポイント
3.学歴・職歴を書く時のポイント
4.志望動機の書き方
5.自己PR欄と職務履歴書について
6.本人希望欄には何を書けばいいの?
7.趣味の書き方
1.そもそも履歴書ってパソコンと手書きどっちがいいの?
一昔前は、履歴書と言えば「手書き」で作成するのが一般的でした。最近では、インターネット上で無料で履歴書のテンプレートをダウンロードできるため、パソコンで履歴書を作成する人も増えてきています。そのため、実際に履歴書を作成する時には、手書きにするかパソコンで作成するのか悩む人も多いのではないでしょうか。ましてや産業保健師は一般企業に応募するわけですから、「パソコンの方が企業側のウケがいいのでは」と考える人もいるでしょう。
企業から指定されている時以外は手書きが無難!
パソコンで作成した方が修正が容易にでき、また全体的に綺麗に仕上がる可能性が高いのは事実です。最近では「履歴書を手書きさせる日本の文化はどうなのか」という議論もよく聞かれますが、やはり日本の一般企業はあまだ「手書きの履歴書」の方に定評があるようです。そのため、企業側からパソコンで作成するように指定をされていたりデータでの提出を求められている場合を除いて、産業保健師の面接ではできるだけ手書きで履歴書を作成するようにしましょう。
2.連絡先を書く時のポイント
現役の看護師として不規則なシフトをこなしながら、転職活動を行っている人も多いと思います。企業側から「連絡を取りづらい人」という悪い印象を与えないためにも、必ず自宅の番号と併せて携帯電話番号も記入するようにしましょう。
3.学歴・職歴を書く時のポイント
学歴欄に関しては、企業側から「高卒時から記入」という指定がある時以外は、高校入学時から記入するようにしましょう。
学歴欄の最終行の次の一行に「職歴」と記載し、そこから職歴を書き始めていきましょう。
職歴欄の書き方
職歴欄を書く時の注意点をまとめると以下になります。
- いつからいつまで勤務していたのかを明確に
- 退職理由も書く
- 勤務先や所属部署の名前が長い場合以外は、基本的に1行内に収める
退職理由については詳しく記載する必要はありません。「一身上の都合により退職」などといったように簡潔にまとめるようにしましょう。また、勤務先は省略せずに正式名称で書く必要があります。
4.志望動機の書き方
志望動機欄は、採用側に最も見られる項目の1つです。志望動機を書く前には必ず、応募する企業の情報をホームページなどで調べるようにしましょう。また、企業の経営理念などであなたが共感できたポイントがあれば、それらも内容に盛り込んでいきましょう。更に詳しくは、産業保健師に受かる履歴書の「志望動機」のポイント2つをご参照ください。
5.自己PR欄と職務履歴書について
自己PR欄を書くにはまず、自己分析を行い自分の強みを明確にする必要があります。そして、その強みを産業保健師として活躍するためにどのように活かしていけるのかを考え、企業に自分の魅力をアピールしていくのです。自己分析方法については、インターネット上に沢山情報が載っていますので参考にしてみましょう。また、履歴書を通して自己PRを更に効果的に行っていくためには、職務経歴書も活用していきましょう。
職務経歴書作成のポイント
職務履歴書の作成は、自己PRに興味を持ってもらうきっかけになります。今回の転職に至るまでに、経験が豊富な場合は特に職務経歴書の作成は有効です。職歴欄や自己PR欄の中には書ききれない、今までの経験を詳細に記入し、自分がその企業にとっていかに有用な存在になれるのかを積極的にアピールしていくようにしましょう。
また、一般的には職務経歴書の内容の中で、自分が一番企業にアピールしたいと考えるポイントをピックアップし、それを自己PR欄に反映させる人が多いです。しかし、これまであまり経験がない人にとっては職務経歴書はあまり意味をなさないため、必要に応じて作成するようにしましょう。
6.本人希望欄には何を書けばいいの?
「履歴書は全て埋めるのが常識」だと言われていますが「本人希望欄」についてはそうでもありません。本人希望欄は、書く内容によっては企業側にネガティブな印象を与えかねません。そのため、特に何も書くことがなければ「特になし」とだけ記載しておけば十分です。
7.趣味の書き方
趣味の欄まで来ると、ピタっと手がとまってしまう人も少なくないでしょう。「履歴書に書くほどの特別な趣味はないし、一体何を書いたらいいの?!」と困惑してしまうかもしれませんが、趣味欄は採用側にあなたの人柄を知ってもらうためにも「特になし」とは書かないでおきたいものです。
それに、企業側からは「特別な趣味」の記載が求められているわけではないので、買い物や映画鑑賞などありきたりに聞こえる趣味であっても積極的に書いていくようにしましょう。
どうしても趣味が見つからない場合の対策
中には「どう頑張っても趣味らしい趣味が思い浮かばない!」という人もいるかもしれません。そのような場合は、趣味欄の項目がない履歴書を使用するようにしましょう。「空欄」や「特になし」としてしまうくらいなら、最初から趣味欄のない履歴書を使用する方が得策です。
まとめ
履歴書の作成は事務作業として行うのではなく、ここに書いてあるような基本的なマナーをおさえた上で、あなたのオリジナリティを盛り込む必要があるのです。ぜひ、心を込めてあなたの魅力が最大限発揮できるような履歴書を作成していくようにしてください。
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