多くの看護師が転職の際に活用している「ナースセンター」。実は、保健師の求人も掲載されていることを知っていましたか。看護師や助産師の求人とは異なり、その数は少なくなってしまいますが、ただでさえ求人数が限られている保健師です。少しでもチャンスを広げていくためには、ナースセンターも積極的に活用していきましょう。ここでは、実際にナースセンターにおいて保健師求人を探す方法やメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。
1.ナースセンターで保健師求人を探す方法
2.ナースセンターで保健師求人を見つけるメリット
3.ナースセンターで保健師求人を見つけるデメリット
4.まとめ:ナースセンターで掘り出し求人が見つかるかも
1.ナースセンターで保健師求人を探す方法
ナースセンターは、「看護師等の人材確保の促進に関する法律」に基づき、日本看護協会が47都道府県に1つずつ設置している機関です。主に、看護師等の就労支援を行っており、無料で職業紹介を行っています。看護師や保健師専用のハローワークだと考えると、分かりやすいでしょう。
ナースセンターで保健師求人を探す方法としては、インターネット版の看護師無料職業紹介所「eナースセンター」を利用する方法が一般的です。ナースセンター利用の流れは以下のようになります。
- ユーザー情報を登録
- 希望条件を入力
- 機械により自動マッチング
- 希望条件にあった求人情報を見つける・紹介される
- 希望施設へ応募
- 面接
- 就業
このようにして、eナースセンターでは、全国の保健師求人を見つけることができます。
まずはeナースセンターにユーザー情報を登録
まずはeナースセンターのホームページのトップページにある「求職者の方のご登録」というボタンをクリックし、個人情報を登録します。登録の際には、メールアドレス、氏名、電話番号、お住まいの都道府県の入力が必要になります。
必要事項を入力後、登録したメールアドレス宛にユーザーIDが発行され、更に詳しい個人情報(生年月日・住所・免許番号等)を登録します。
プロフィール・求職者情報を詳細に入力
ユーザー情報を登録後は、プロフィールと求職者情報を詳しく入力していきます。プロフィールではこれまでの職歴を主に記載し、求職者情報では自身の希望条件を回答します。
求人施設側も見るため、アピール材料になる!
eナースセンターの情報は求人施設もチェックするため、場合によっては求人施設側から直接連絡が来ることもあります。これらの項目は、手を抜かずに自己アピールだと思ってしっかり記入していきましょう。
希望条件に合った求人情報を見つける
求職者情報を登録する際、自動マッチングを選択すると、あなたが登録した情報に基づいて毎週日曜の夜に機械が自動マッチングを行ってくれ、オススメの求人をメールでお知らせしてくれます。なお、自動マッチング機能とは別に、自身の希望に合う求人条件を自由に検索することができます。
登録画面を利用して応募~採用側からの連絡待ち
希望する求人が見つかれば、eナースセンターの登録画面を利用し、求人施設に応募します。その後、採用側からの連絡を待つことになります。
直接相談したい場合はナースセンター窓口へ
ナースセンターの職員に直接、就業相談を行いたい場合は、お住まいの地域のナースセンター窓口に電話を入れてみましょう。ナースセンターには、就労相談を受け付けてくれる元看護師スタッフも在籍しています。
保健師求人は、eナースセンターの中でも求人数が非常に限られているため、eナースセンターを利用すると共に、ナースセンター窓口の方へも直接問い合わせることをオススメします。
2.ナースセンターで保健師求人を見つけるメリット
eナースセンターで保健師求人を見つけるメリットとしては、以下の点が挙げられます。
- 運営元が日本看護協会なので信頼できる
- 採用側にコストがかからない
- 地方の求人に強い
上記のように、転職サイトの利用の時とはまた違ったメリットを得ることができます。
日本看護協会が運営しているので安心して利用できる
民間企業の転職エージェントの場合、民間の企業が運営しているため、担当スタッフが自身の成績を上げようと、強引に転職を取り付けられそうになったり、反対に対応がかなりずさんであったりと、企業によってレベルに差があるのが事実です。
しかし、ナースセンターであれば政府も関与している日本看護協会が運営しているため、無理矢理転職を推し進められるようなこともなく、安心して利用することができます。
施設側に採用のコストがかからない
民間企業の転職エージェントから採用が決定した場合、採用側はその企業に対して報酬を支払わなければなりませんが、ナースセンターからの採用であれば、一切コストはかかりません。そのため、施設側からすれば、経済的な面においてのみ、ナースセンター経由の保健師の方が「ありがたい」存在なのです。
地方の求人にも強い
ナースセンターは全国47都道府県に1カ所ずつ設けられているため、地方求人にも強いのが特徴です。また、上記でも述べた通り、ナースセンターの場合は、信頼性が高く採用側のコストもかからないため、地元に根差した施設などはナースセンターにしか求人情報を出さないことも考えられます。
3.ナースセンターで保健師求人を見つけるデメリット
次に、ナースセンターで保健師求人を見つけるデメリットについて解説していきます。
- 民間の転職エージェントと比較すると求人数が少ない
- eナースセンターの利用手続きに手間がかかる
- 最小限しか転職活動をサポートしてもらうことができない
民間企業が運営していないのは、メリットでもある半面、上記のようなデメリットも存在します
ナースセンターには保健師求人が少ない
民間の転職エージェントにおいても保健師求人があるところは限られていますが、ナースセンターでも、看護師や助産師と比較すると、圧倒的に保健師求人は少ない現状があります。だからこそ、ナースセンターを利用する際には、eナースセンターだけではなくナースセンターの窓口にも直接相談していくようにしましょう。
民間の転職エージェントと併用しよう!
保健師の求人を探す際には、上記のような理由から、民間の転職エージェントと併用して転職活動を進めていくようにしてください。そうすれば、保健師として働ける求人情報をより多く集めることができ、将来の幅も広げることができます。なお、オススメの転職サイト情報については当サイトの口コミランキングもご参照ください。
eナースセンターの利用手続きは手間がかかる
民間の転職エージェントには、どこも検索機能がついていますが、それは必要最低限の個人情報さえ入力すればすぐにその機能を利用することができます。一方、eナースセンターは休職者が一番利用したい検索機能を利用するまでに、細かい項目を入力せねばならず、途中で断念してしまう人もいるほどです。
eナースセンターの転職活動のサポートは最小限
eナースセンターでは、就業相談や相手側との面談日の設定など最小限のことは行ってくれますが、基本的には全て自分で転職活動を行っていくスタンスが求められます。
履歴書や面接指導を行ってくれる上に面接日まで同行してくれ、全て間で取り持ってくれる、手取り足取りの転職エージェントとは、サービス機能が全く違うことを念頭に置いておきましょう。
まとめ:ナースセンターで掘り出し求人が見つかるかも
ナースセンターの利用においては、民間の転職エージェントとはまた違ったメリット・デメリットや利用の注意点があることをご紹介させていだきました。最近では、保健師求人探しは民間の転職エージェントを利用することが一般的となっています。「ナースセンターは看護師が使うもの」という偏見を一回捨てて、ぜひ転職エージェントと併用しながらナースセンターも利用してみてください。主流の探し方ではないからこそ、掘り出し求人が見つかるかもしれませんよ。
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[…] なお、ナースセンターの利用方法については「ナースセンターで保健師求人を探す方法とメリット・デメリット」の記事もあわせてご参照ください。 […]