産業保健師のキャリアアップ像としては、衛生管理者としてのキャリアを積んだ結果、その組織での責任者になるというのがイメージしやすいでしょう。最初は企業の医務室で産業保健師として働き、その後管理職としてその企業の一員として働き続けるというのが一般的です。産業保健師の場合、昇給や昇進がないように一見思えますが、勤務している企業によってもちろんそれらのチャンスも用意されているのです。ここでは、産業保健師が企業の中でキャリアアップしていくポイントをご紹介していきます。
1.キャリアアップが見込める企業に勤める
産業保健師としてキャリアアップをしたいと考えるのであれば、当然キャリアアップが見込める企業で働かなくてはなりません。キャリアアップが見込める職場について一概に言い表すことは難しいですが、少なくとも大企業であることは大前提でしょう大企業などに勤めれば、福利厚生関連の部署で責任ある役職につける可能性はおおいにあります。そのため、上昇志向が大きい方にとって産業保健師の仕事はとても魅力的でしょう。
また、東証一部に上場しており、業績の良い企業であれば産業保健師の昇給・昇進できる可能性は一段と高くなるはずです。
企業選びには転職サイトを活用しよう
現在働いている企業があまりキャリアアップを見込めない環境であったり、産業保健師へのキャリアアップ転職を検討中なのであれば、看護師転職サイトを利用して慎重に企業選びを行っていきましょう。そもそも、産業保健師は募集枠が少なく、自力で情報を収集するのは困難を極めます。それに加え、キャリアアップが見込める企業を探すとなると、転職サイトのキャリアコンサルタントに協力してもらった方が効率的です。転職サイトの利用については「保健師への転職を成功させるオススメの転職サイトと注意点」をご参照ください。
2.企業側の求める役割を果たし評価を上げていく
企業が欲しがっている産業保健師の仕事をしっかりとこなすことによって、その企業の中でも上位の存在となることができます。企業側の求める仕事をすると、もちろん評価が上がって自然とキャリアアップをすることができます。保健師の仕事の中でもとりわけキャリアアップのチャンスが大きいのが産業保健師の仕事です。
一つ一つの仕事を丁寧に確実にこなすことが鍵
自分のキャリアプランをしっかりと思い描き、一つ一つの仕事を丁寧に確実にこなすことが産業保健師としてのキャリアアップに繋がります。計画通りに毎日きちんと仕事をこなすうちに、自然と役職などはついてくるでしょう。また、目標を持ち成功したイメージを持ちながら仕事をすることもとても大切です。
3.資格を取得してスキルを磨く
産業保健師のキャリアアップに繋がる資格としては、以下の資格が挙げられます。
- 産業カウンセラー
- 衛生管理者免許
- 保健師免許
産業保健師は、看護師の資格さえあればなることができる職種ですが、これらの資格を取得することによって、よりキャリアアップに繋げることができるでしょう。資格取得方法について更に詳しく知りたい方は「産業保健師への転職に有利な資格と知識について」をご参照ください。
産業カウンセラーは一番取得しやすい
産業カウンセラーは一番取得がしやすい資格です。メンタルヘルスのケアを必要とする社員を抱える企業が増えて、既に医務室で働いている産業保健師に取得を促すような企業もあります。応募条件にこの資格があると有利になりますので、転職前にこちらの資格を取得しておくと良いでしょう。
衛生管理者免許は労働者が50人以上の職場には必須
衛生管理者免許は労働者が50人以上いるような企業に勤める場合に、役に立つ資格です。衛生管理者の資格には「第一種衛生管理者免許」と「第二種衛生管理者免許」の2種類があります。第一種を取得しておくと、どのような業種の企業にも有効に働くのでおすすめです。第二種の場合は情報通信業や金融業、保険業などの企業でのみ、働くことができるので、できれば第一種を取得するようにしましょう。この免許を持っているだけで、あなたの強みになります。
保健師免許の取得は大変だが無駄にはならない
保健師の資格も産業保健師として働くなら、是非、持っておきたい資格の一つです。保健師の資格を取得するためには、お金や時間をやや費やす必要があるので、できれば取得しないで転職したいという方も多いかもしれません。しかしながら、それだけ費やしてきたものは決して無駄にはならず、キャリアアップの面でも後に大きく働きかけてくれます。すぐに取得できないものですが、取得しておけばあなたの財産になるでしょう。
資格取得以外で出来ること
産業保健師のキャリアアップについて、資格取得以外で出来ることとしては、パソコンの勉強や英語の勉強を積極的に行うことです。産業保健師の場合、パソコンを使用して個人情報を管理したり、プレゼンテーションをする機会もありますので、そのような際にワードやエクセル、パワーポイントなどができると評価も必然と上がりやすくなります。
英語ができれば好条件な企業に転職することも
産業保健師としてキャリアアップするために、外資系の大企業に転職するという手もあります。そのような大企業や外資系企業では、外国人の社員に対応することもあるので、英語ができれば好条件な企業にて勤務することができ、自然とキャリアアップをすることが可能です。
自分から勉強していくという姿勢が大切
どこで働くにしても、自分から勉強していくという姿勢はとても大切です。産業保健師も看護師の免許さえあれば、働くことができる仕事ですが、それ以外の資格を取得することによって自信にもキャリアにも自然と繋がります。
まとめ:前向きに仕事に取り組もう!
産業保健師としてキャリアアップしていきたいと考えたら、まずは自分自身でキャリアアップのイメージを膨らませて、計画を立てていきましょう。現在勤めている企業でどのような仕事をすれば、キャリアアップができるのか、またできないなら転職を視野に入れるのも良いでしょう。
キャリアアップが見込める職場に就いたら毎日を任された仕事を淡々とこなすだけでなく、どう仕事をすればキャリアアップできるのかということを考え、前向きに仕事をしていくようにしましょう。
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