大学の保健師は、学生の他に教職員に対しても指導をする機会もあります。保健室や医務室で働く場合は、それぞれの大学のスケールによっても違いがあり、大学が大きければそれだけ仕事の量も多くなります。学校で働く保健師は学校保健師と言い、生徒の怪我の手当てをすることや、生徒や教師の心的なケアなども行います。
このページでは、保健師が大学保健室求人に転職するためのメリット、デメリットや転職の注意点、大学保健室・医務室求人の探し方などを説明しています。大学保健室・医務室求人の転職を考える前に是非確認してみてください。
【目次】
1.保健師の大学での仕事内容
2.保健師が大学で働くメリット
3.保健師が大学で働くデメリット
4.保健師が大学に転職する注意点
5.保健師が大学での募集求人を探す方法
1.保健師の大学での仕事内容
基本的な仕事内容というのは、怪我や病気の応急的な処置をすることや、保健指導、そして衛生指導などです。中にはそれ以外の仕事をするというケースもあり、大学生というと成人前後の学生が主になるので、悩んでいる人も多くなっています。
精神面での指導や、勉強会の仕事も
精神面での指導や、勉強会を開いているという大学もあります。社会問題にもなっている「いじめ」もありますし、就職がなかなか決まらないということで、ストレスを溜めている学生も少なくないのです。
大学で保健師の仕事をするならメンタルヘルスも必須
保健師は、怪我や病気への処置ならば就職前に技術を身につけていることも考えられますが、心療内科などでの勤務経験がない場合には、メンタルケアについて詳しくないという人もいるでしょう。
そのため、大学で保健師として働くならばあらかじめ勉強しておくと良いです。大学で勤務するということは、健康診断などももちろん必要ですが、メンタルケアの仕事が重要なのです。
ポイント!
研究施設などのある大学では、教員が不規則な生活をしていることがあります。そういったことから、健康診断をしてその結果について指導を行うことや、環境改善を指導することが必要となる場合もあります。
2.保健師が大学で働くメリット
大学で保健師として働くメリットとしては、まず医療機関や行政機関ではないので、職場の環境にさほど慌ただしさがなく、体力的にも精神的にも疲弊しにくいということがあげられます。
長期休暇も休みも取得しやすい
それに、休日も大学のカレンダーに合わせられるので、土日・祝日はもちろんですが長期休暇も取りやすいということがあります。
大学によっても違いはあるものの、多い学校では夏休みが2カ月で冬休みが2週間、春休みも2カ月ほどあるというところもあります。その間は講義がなく学生も来ませんので、保健師も休みになるのです。
体力的にも楽で子育てもしやすい
休暇が多くあると体力的にも辛くありませんし、自分の時間も多く持つことができます。家族と過ごす時間も多くなるでしょう。そのため、お子さんがいらっしゃる方にとっても働きやすい環境だと言えます。
ポイント!
勤務時間については、講義のある午前9時から午後6時までというのが通常です。午後になると学生の数も少なくなることから、そこまで忙しいということもありません。
保健師の収入が平均的に高い
平均的な収入が高いということも言えます。そして、その人の能力やどれ位の期間働いたかによって昇給出来る可能性があります。
こういったことから、大学は保健師の転職先として大変人気があります。
3.保健師が大学で働くデメリット
保健師が大学で働くデメリットとしては、まず、募集があると応募が殺到するので、競争率が高いということがあげられます。また、機会を逃してしまうとその募集を見逃してしまい、求人がなかなか見つからないということがあるのです。
現役の保健師の方が採用されやすい
保健師として既に働いた事のある人が優先的に採用される事が多いので、新人の場合は採用してもらいにくいということが言えます。
そういった場合には、これまでの職場でどういった経験を積んできたか、どのような技術を身につけてきたかということをアピールしていくことが大事になります。
ポイント!
臨床試験や事務作業などの経験も有利となります。あらゆることを一人でこなすことになるので、能力が必要になりますし責任もかかってきます。
メンタルケアの技術がいる
大学の場合だと精神的な面での相談に訪れる学生も多いため、相手の気持ちを緩和できるような対応をすることが不可欠になります。病気や怪我の治療の他にも、メンタルケアもできなくてはいけないということです。
病院などで働く保健師に比べ給与は安くなる
大学で働く保健師の場合は夜勤や休日出勤がありませんし、残業もあまりないので、病院などで働く保健師に比べると少し給料が安くなります。
給与は経験や資格の有無によっても変わってきます。
4.保健師が大学に転職する注意点
保健師が大学に転職する際には、どういった事に注意をするべきなのでしょうか。
大学で働く場合には養護教諭の免許は必要なし
学校保健師になるには養護教諭の免許が必要になってきますが、大学で働く場合には養護教諭の免許は必要ありません。それでも、他の小学校などの学校と比べて仕事内容に違いがあるということはありません。
大学の保健師は、これまでの保健師としての経験が重要視されることが多く、すぐにてきぱきと働ける人材が求められることがあります。
国立大学は公務員となる
国公立大学ですと公務員という立場になり、私立大学の場合は大学職員になるります。
ポイント!
大学にはそれぞれ特色があるため大学に転職したい場合には、その大学について情報を集めることも大事です。また、自分がこれまでどういった経験をしてきたかということをアピールできるようにしておくことが必要です。そういった点でも調べておくと良いでしょう。
清潔感と明るい印象が大事になる
大学の保健師は生徒などと接することが多いので、元気で印象が良いということが求められます。人への応対などもとても大事なのです。
身だしなみも清潔感を基本としますので覚えておきましょう。
5.保健師が大学での募集求人を探す方法
大学で働く保健師の求人を探すには、ハローワークに行くという手段も考えられます。しかし、近頃ではハローワークでは学校保健師の求人は多くありません。
大学側の考えとして応募が多く集まるのを防ぎたいということや、保健師などを専門的に扱っている求人の媒体を使ってより優れた人材を採用したいということがあります。
保健師を専門に扱っている転職求人サイトの非公開求人
大学で働く保健師の求人の多くが、保健師を専門に扱っている転職求人サイトの非公開求人となっているのです。ハローワークや求人誌、そしてその募集元である大学のサイトにも求人が載ることはほぼありません。
転職求人サイトをどう活用・利用するかが鍵!
求人を探しだせるかということは、保健師専門の転職求人サイトを利用するかどうかにかかってくるというわけです。
採用される確率、探す効率を上げることにも役立ちます。
<この記事が保健師の方のお役に立てたらシェアお願いします。>
1件の返信
[…] 大学に関しては「保健師が大学保健室求人に転職する5つの注意点」で詳しく説明しています。 […]