産業保健師は採用枠が限られており、また非常に人気の高い職種です。そのため、あなたが産業保健師として働くためには非常に狭き門を通らなければなりません。その門を通過するためにはまず、あなたの熱意とやる気がこもった志望動機を記入してある履歴書が必要なのです。なぜなら、書類選考に関わるスタッフや面接官が応募者の履歴書で最も重要視するのは志望動機だと言われているからです。
それでは、ここに書いてあるポイントをおさえ、ライバルに差をつけた履歴書で最初の難関である「書類選考」を突破していくようにしましょう。
1.まずは企業の情報を詳しく調べる
志望動機を書く時に最も注意をしなくてはならないのが、応募先の企業の情報をしっかり把握しておくことです。会社の特徴をふまえずマニュアル通りの例文を書いてしまうと、的外れな内容になってしまう可能性があります。志望動機を記入するために必ずおさえておかなければならない項目は以下となります。
- 会社概要について
- 会社全体の規模
- 近年の実績
- 経営理念
- 部門の種類
会社概要について
まずは、その会社がどのようなサービスを提供して利益を得ているのかを知る必要があります。どのような会社であるにせよ、産業保健師が行う基本的な仕事内容は変わりません。しかし、産業保健師と言えどもその企業の一般社員のうちの1人になるわけですから、まずは会社概要についておさえておくのは当然のことです。
会社全体の規模
産業保健師の仕事は、会社に勤めている健康な社員が対象者になります。そのため、会社全体の規模(従業員の人数)によって仕事の忙しさが左右される一面があります。会社が大規模の場合は、産業保健師を複数人雇用しているところもあります。いずれにせよ、会社全体の規模を把握しておくことは、自分が実際に働く姿をイメージする上でも非常に重要となります。
近年の実績
会社の実績も会社の特徴を捉える上で非常に重要なポイントです。しかし、実績においては自分1人で調べるのは難しい場合もあると思います。もし、転職サイトを利用しているのであれば担当のコンサルタントに尋ねてみてもいいでしょう。
経営が傾いている場合は職場探しから検討を
赤字続きであったりと、その企業の業績があまり芳しくないようであれば、職場探しの時点から見直していくべきかもしれません。実際、企業が倒産してしまったことで、突然職を失うことになってしまった産業保健師もいます。
経営理念
どの会社にも必ず「経営理念」があります。経営理念を知らずして、その企業で働こうというのは非常に失礼な話です。経営理念は必ずホームページに記載されていますので、目を通すようにしましょう。
部門の種類
企業には必ず「営業部」「人事部」「総務部」「海外事業部」などといったように、それぞれの社員が配属される「部門」が数種類あります。どの部門の社員が一番多いのかによって、会社の特徴もよく分かりますので簡単に目を通すようにしておきましょう。
企業の特徴を理解して初めてオリジナルの志望動機が書ける!
志望動機には、あなたがその企業で産業保健師として活躍するために、どのようなことをやっていきたいのかを具体的に書く必要があります。そのために、企業の特徴やそこで働いている社員の特性について理解しておく必要があるのです。通り一遍の例文を書いただけでは、企業側にあなたの履歴書を印象付けることは難しく、厳しい書類審査に残れる可能性が低くなってしまいます。
2.産業保健師の経験の有無によっても志望動機の書き方が変わる
今回の転職に至るまでに、産業保健師の経験がある場合とない場合でも、志望動機の書き方が異なります。それぞれどのような注意点があるのか見ていきましょう。
産業保健師としての経験がある場合
産業保健師の経験がある場合は、志望動機の中に前職では具体的にどのような健康増進活動を行っていたのか、またそれらの経験を今後どのように活かしていきたいのかを書いていく必要があります。もし、あなたの活動が何かしらの評価を受けた場合は、そのことについてもさり気なく内容に盛り込んでいきましょう。
また、産業保健師として新たに挑戦したいことがあれば、その内容も付け加えていきましょう。採用側は、あなたの産業保健師という仕事への熱意を感じることができるはずです。
産業保健師としての経験が一度もない場合
産業保健師としての経験が一度もない場合はまず、なぜ今までの職業から産業保健師に転職しようと思ったのかを明記するようにしましょう。
また、企業としてはできるけ早く即戦力になってくれる人を採用したいと考えていますので、産業保健師の経験がないのであれば尚更、「即戦力になって働ける」ことをアピールする必要があります。
即戦力になれることをアピールする方法
可能であれば、産業保健師のスキルアップに必要な資格などを事前に取得しておきましょう。そうすれば、採用側に対し「即戦力として働く意欲がある」ことをアピールすることができます。産業保健師のスキルアップに使える資格に関しては、産業保健師への転職に有利な資格と知識についてをご参照ください。
もし、資格を取得することが難かしければ、産業保健師の勉強や研修を通して、いち早く即戦力になるために自分なりに努力していることを記入していくようにしましょう。
まとめ
ライバルに差をつける履歴書を書いていくためには、まず応募する企業の情報を念入りに調べ、その企業で自分はどのように活躍できるのかを明確にする必要があります。そして、産業保健師としての経験がある場合には今までの経験をどのように活かしていきたいと考えているのかを記入し、産業保健師の経験がない場合はいち早く即戦力として働くために自分なりに行っていることを記入していくようにしましょう。
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