近年、更に急成長を見せているIT企業で働きたいと考える保健師の方は少なくありません。なぜなら、IT業界は年々グローバル化しておりこれからいかようにもチャレンジできる多大な可能性が秘められているからです。
そのため、産業保健師として新たな境地を開拓したい方や、自分自身の可能性を広げキャリアアップしたい人には「大手IT企業」は最適な職場だと言えます。
ここでは、そんな大手IT企業の仕事内容の特徴や求められる資質について詳しくお伝えしていきます。
1.大手IT企業の産業保健師に求められる人材
2.大手IT企業の産業保健師の仕事内容の特徴
3.産業保健師が大手IT企業で働くメリット
4.産業保健師が大手IT企業で働くデメリット
5.IT企業での産業保健師募集求人を探す方法
1.大手IT企業の産業保健師に求められる人材
特に大手IT企業ともなれば、グローバルな活躍を見せているのが特徴です。そのため、そこで働く産業保健師にもその社風に合った以下のような資質を持ち合わせている人材やキャラクターが求められるのです。
- プレゼン能力
- 英語力
- コミュニケーション能力
- 積極性
- 柔軟な発想力
まさに、バイタリティー溢れる精神の保健師が、大手IT企業に向いていると言えます。
熱意を伝えられるプレゼン能力
プレゼン能力は、大手IT企業への転職面接においても、また実際に働く上でプロジェクトを動かしていくためにも必須です。もちろん、上手にプレゼンをするハウツーがあるにこしたことはありませんが、そんなことよりも大切なのはあなたの「熱意」を伝えられるかということです。
なお、面接でのアピール方法については「産業保健師の面接でライバルに差をつけるためのポイント3つ」をご確認くださいね。
英語力は高ければ高いほどいい!
日系のIT企業でも、産業保健師に対し必ず英語力を求める場合があり、履歴書も英文で作成しなければならないことがあります。
また、大手のIT企業は外国人社員を多く採用していることが多く、産業保健師が英語で健康に関する講話を行わなければならないこともあります。
いずれにせよ英語力は高ければ高いほど就職に有利なのです。実際、大手IT企業の産業保健師の中には外国留学体験のある人が多くいます。
猛スピードで進化するIT業界だからこそ柔軟性が求められる
IT企業は年々、猛スピードで進化していきます。そして、そのスピード感についていくためには「柔軟性」が必要なのです。いつまでも「言われたことをやっていればいい」というわけではなく、柔軟な対応力・発想力が産業保健師には求められます。
2.大手IT企業の産業保健師の仕事内容の特徴
産業保健師として働く場合、大手IT企業に勤める選択肢を選ぶ保健師もいます。大手IT企業で産業保健師として働く場合は、他の企業と同じように社員のメンタルヘルスや健康管理、産業医との連携や健康診断の運営調整、体調不良者への対応が主な業務となります。
残業は比較的少なく、勤務はカレンダー通り
仕事は平日の日中のみの大手IT企業が多く、残業もそれほど多いわけではないようです。そのため、例えば病院の看護師などと比較すると非常に働きやすい環境が整っていると言えるでしょう。
一定レベルのパソコンスキルは必須
IT企業という性質上、社内に最先端のテクノロジーやネットワークが駆使されていることが多く、産業保健師でもそれらの機器を扱って仕事をすることもあります。したがって、大手IT企業で産業保健師として働く場合、一定レベルのパソコンスキルがないと仕事をすることが難しくなります。
基本的なパソコン操作「プラスα」が必要
ワードやエクセル、パワーポイントなどの基本的なパソコン操作ができるのは当然で、さらにそれに上乗せして、少し難易度が高い操作をする必要性がIT企業に勤める際にはあります。
大手IT企業の場合などは特に、社内の中で決まっているシステムなどがあり、それを駆使しないと仕事ができない場合もあります。
なお、パソコンスキルを身につける方法等については、「産業保健師に必要なパソコンスキルを身につける方法」の記事をご確認ください。
3.産業保健師が大手IT企業で働くメリット
産業保健師が大手IT企業で働く第一のメリットとして、有名な華のあるIT企業の綺麗なオフィスにて勤務することができるということが挙げられます。
またIT企業のオフィスはきれいでおしゃれなロケーションに建てられていることも多いので、そこに通うのが楽しみという産業保健師の方も多くなっています。
給与は他の企業と比較してみても高め
IT企業の中でも従業員が1,000人以上を超えるような大企業の場合、給与が他の企業と比較してみても高めになります。
産業保健師の場合、勤める企業によって給与には差がでてくるのが現状であり、大手IT企業で務めることで高い給与を得られるチャンスがあるのです。
仕事がクリエイティブでやりがいは充分!
IT企業の産業保健師の仕事内容はクリエイティブなものが多くあります。なぜなら、業界としてはまだ「若い」のがIT企業であり、会社全体としては様々なことにチャレンジしていきたいと考えているからです。
保健の部署においてもそこに例外はなく、社員がより活き活くと働けるようになるための新しい企画が産業保健師には求められるのです。つまり、産業保健師として新しいことにチャレンジしていきたと考える人には、とんでもなくやりがいのある職場なのです。
4.産業保健師が大手IT企業で働くデメリット
IT企業は激務なところが多く、深い悩みを抱える社員も多くなります。そこで相談に乗っていて、自分まで精神を病んでしまったという産業保健師もいるほどです。深刻な問題を相談されるケースがこのように多いので、なかなか楽な仕事ではないというのもデメリットの一つでしょう。
産業保健師の仕事自体も激務である可能性も・・・
そもそもIT業界は「きつい」「厳しい」「帰れない」という3Kの代表とも言われる業界です。そのため、忙しいのはそこで働く社員だけではなく、その社員を支える産業保健師自身も激務であることは充分に考えられるのです。
実際、IT企業で働く産業保健師の中には、毎日8時・9時くらいまで働いている人もいますから、アフターファイブやアフターシックスを充実させたい保健師にとってはあまりオススメできない職場の可能性があります。
5.IT企業での産業保健師募集求人を探す方法
保健師がIT企業の募集求人を探すなら、やはりインターネットを駆使しましょう。IT企業のホームページを見ると、産業保健師の求人が稀に掲載されていることもありますが、なかなかタイミングが合わないということもあります。
そのような際には、看護師転職求人サイトを上手に利用しましょう。IT企業の場合、産業保健師の採用に関しては看護師転職サイトに委託しているケースが多くあります。
転職サイトから新着情報をいち早くゲット!
看護師転職求人サイトに登録して、条件を入力すれば、自分に最適な求人を探してくれるサービスが展開されているサイトもあります。
新着情報をいち早く、教えてくれる便利なサイトもありますので、そのようなサイトを利用していくことがおすすめです。登録すると、非公開の好条件の求人が見られるサイトもありますので、なるべく多くの看護師転職求人サイトに登録してみましょう。
ハローワークにはあまり求人がない・・・
IT企業で産業保健師として働く場合、ハローワークにはあまり求人がありませんので、やはりインターネット上で探すのが一番です。どの看護師転職求人サイトに登録したら良いのか迷ってしまう方は、当サイトに掲載されてあるランキングなども参考にしてみてください。
まとめ
IT企業は人気がある職種ですので、求人が募集されればすぐに定員に達してしまうということがあります。とりわけ産業保健師は企業に少人数しか採用されない、非常に狭き門ですので、なかなか採用もされにくくなります。
そのような中で、高いコミュニケーション能力やパソコンスキル、ひいては企業に認められる「人間力」がなければ、採用されることはないので、まずはそれらのスキルを磨く必要もあるでしょう。
また、産業保健師の面接・履歴書対策については以下の記事もご参照ください。
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