東京都の島保健師になるために必要な情報の全て

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島保健師とは、「島しょ町村の保健師」を略した名称です。島保健師は東京都が保有している伊豆諸島と小笠原諸島の町村の住民の健康を守る仕事を行っています。島保健師の存在はあまり大々的には知られていないようですが、医療従事者が不足している過疎地において非常に重要な役割を果たしています。人口が多い市区町村とはまた違ったやりがいを感じられるであろう「島保健師」になる方法や具体的な仕事内容について詳しく見ていきましょう。

 

1.島保健師になる方法

島保健師になる方法

島保健師が活躍しているのは、伊豆諸島の大島町・利島(としま)村・新島村(新島・式根島)・神津島村・三宅村・御蔵島村・八丈町・青ヶ島村と、小笠原諸島の小笠原村です。求人情報においては、東京都の健康福祉局の職員採用ページか看護師転職サイトで確認することができます。

 

島保健師の試験については直接問い合わせること

島保健師の採用枠は非常に限られていますので、健康福祉局のホームページと看護師転職サイトの両方を活用し、タイムリーな採用情報を見逃さないように注意する必要があります。島保健師は「行政保健師」という公務員になるため、公務員試験が受ける必要性があります。しかし、試験の概要については公式ホームページ(東京都健康福祉局 東京都島しょ保健所)にも詳しい情報が記載されていないため、ホームページに記載されている担当者の方へ各自問い合わせる必要があります。また、行政保健師の試験対策については保健師公務員試験の流れと試験対策方法についてをご参照ください。
 

島保健師の仕事内容

島保健師とは言っても保健師であることに変わりはないため、基本的に求められる仕事内容は他の保健師と大きく違いがあるわけではありません。以下に、一般的な島保健師の一日の流れについて紹介していきます。

 

島保健師の一日の流れ

8時一日のスケジュールを確認・市役所全体で朝礼
9時 介護サービスのミーティング
10時 村の巡回、独居の高齢者宅などへの自宅訪問。
12時 お昼休み
13時予防接種の準備
14時 乳幼児健診
16時新生児訪問
17時記録などの事務整理を全て済ませ、業務終了

どの市区町村においても、行政保健師の重要な役割は健診や自宅訪問などを通した住民の健康状態の把握・感染症拡大予防の2点にポイントが絞られると思います。上記にある「1日のスケジュール」を見てもらえば分かるように、島保健師においてもそこに例外はありません。

 

全ての分野を見ていかなければならない

島保健師の人数は大体1つの町村に大使2~3人が平均のようですが、場所によっては完全に1人職である場合もあります。そのため、一般の市区町村のように「自分の担当だけやっていればいい」というわけにはいきません。母子保健・精神保健・成人保健など全ての分野に関して見ていかなくてはならないのです。

 

一人職の現場で困った時はどうしているの?

国家試験で全ての保健分野について知識をおさえていたとしても、最初の頃は現場で戸惑うこばかりでしょう。もし、派遣された先が1人職の現場であるならば、それは尚更のことです。

そのような時、現場で働いている島保健師の人達は中心部にある保健所の保健師の人達へ相談をしているようです。いくら人口が少ないとは言っても、1人で抱え込むのには限界がありますから、このように相談できるネットワークがあるのは島保健師が働く上で非常に心強いポイントだと言えるでしょう。

 

島保健師の給料について

東京都の島保健師の給料に関しては、一般的に公開されている情報はありません。「一般の行政保健師の平均給与が年収(400~500万)よりは下がる」と言った話もあるようですが、正確な給与については不明瞭であるため、島の物価と一般の公務員保健師の平均年収を考慮して予想をたてていくしかないようです。また、地域によって住宅補助があるケースもあるようです。

仕事をしにいくとは言っても、保健師自身にも「生活」があるため、給与や補助についての詳細も事前に採用担当の方へ確認していくようにしましょう。

2.島保健師に求められる能力

島保健師 求められる 能力

島保健師に求められるスキルをまとめると以下のようになります。

  • 即戦力
  • 柔軟力
  • コミュニケーション能力
  • 田舎での環境適応力

上記のポイントを見てみると、島保健師には一般の保健師とはまた違った能力も求められていることが分かります。それでは、1つ1つについて詳しく見ていきましょう。

 

即戦力

先にも述べたように、島保健師は1~3人しか派遣されないことがほとんどであり、基本的に即戦力がなければ勤めることは難しいでしょう。ただでさえすぐに聞ける人がいない上に、保健師としての知識や技術が未熟なままでは住民の方たちの信頼を失ってしまうことになりかねません。また、島保健師が派遣さるような町村では非常にコミュニティが狭いため、一たび保健師の悪い噂がたってしまうとあっという間にそこには居づらくなってしまうリスクも考えられます。
 

ペーパー保健師の人はしっかり復習をしておくこと

今までに保健師としての経験がほとんどなかったとしても、看護師としての臨床経験が備わっていれば島保健師として活躍することは可能でしょう。実際、看護師と保健師の資格を所持しながらも保健師の資格は活かしきれていなかった人も多いとは思います。しかしその場合は、保健師としての基礎(公衆衛生や疫学など)について十分に復習をしておきようにしておきましょう。

 

柔軟力・臨機応変力

島の医療は都会のように、完璧に医療制度が整っているわけではありません。そのため、都会の病院や保健所などのように、いつもいつも計画やルール通りに事が運ぶわけではないのです。時には、都会で培った「こうあるべき」という常識を一旦脇におき、柔軟にそして臨機応変に対応していくことが求められるのです。

そのため、「何でも計画通りに物事が進まないと気が済まない!」「何においても明確なルールないと不安!」というタイプの保健師は、あまり島保健師はには向いてないと言えそうです。

 

コミュニケーション能力と親近感

コミュニケーション能力に自信がない保健師の人はあまりいないとは思いますが、島保健師の場合は都会よりも一段とコミュニケーション能力が求められるのだと心得ておきましょう。また、コミュニケーション能力と同時に親近感を感じさせられる要素も島保健師には必要です。なぜなら、先ほどの「島保健師の一日の流れ」でもご紹介させていただいた通り、島保健師は町中でも、住民から「気軽に声をかけられる存在」でなければならないのです。

このように普段から住民とのコミュニケーション能力を怠らなければ、時には住民が力を貸してくれる時もあるでしょう。島保健師にとって、コミュニケーション能力と親近感は業務を円滑に進めていく上で必ずなくてはならない能力だと言うことができるでしょう。

 

田舎での環境適応能力

島保健師が派遣される町村は、まさしく「大自然に囲まれた田舎」です。そのため、言う間でもないことかもしれませんが、自然や田舎が苦手な人が島保健師の業務にあたるのは「まず不可能」と言っても過言ではないでしょう。反対に、「都会よりも自然がある田舎が大好き!」というタイプの保健師には、島保健師が「天職」にもなりえるでしょう。

 

普通自動車免許は必須!

派遣先の規模にもよるとは思いますが、島保健師として勤務する場合は「普通車自動免許」は持っておくべきでしょう。なぜなら、島では都会のように公共手段が整備されているわけではなく、それらをあてにしていては移動が多い島保健師の仕事がはかどらなくなってしまいます。また、自転車も使えないわけではないですが、山道が多いことなどが予想されるため、やはり島保健師の移動手段は「普通自動車免許」が最適であると言えるでしょう。

 

3.島保健師のやりがいと負担

島保健師 やりがい 負担

島保健師のやりがいは、何と言っても町村の住民に寄り添えるポイントにあるでしょう。人口の多い地区の保健師であれば、「関わりは一度きり」であることがほとんどだと思いますが島保健師は一度関わってしまえば顔見知り同然の間柄になるため、継続して関係性を築くことができます。そのため、殺伐とした都会の雰囲気にうんざりしている保健師であれば、人と人との関わりから生まれる温かみをつくづく感じることができるでしょう。

また、島保健師が派遣される先は大自然に囲まれているので、休日は自然の中でアクティビティを思いっきり楽しむことができます。特に身体を動かすことが好きな保健師にとっては、仕事もプライベートも両方充実させることができる絶好の機会が得られることは間違いありません。

 

仕事の負担は大きい

先にも述べたように、島保健師1人1人の仕事の負担はどうしても大きくなってしまいます。それが「やりがい」ではなく「負担やストレス」となってしまうのであれば、島保健師として働いていくのは厳しいかもしれません。また、環境が十分に整っていない中で島保健師として働くのは、ある程度タフな精神が求められることは間違いないでしょう。

 

まとめ

島保健師は一般の行政保健師よりも更に、地域や住民に密着して仕事を行っていくことになります。それに加え、都会では決して味わえない大自然の中で仕事を行っていくことになるため、期間を限定して働くのであればある意味リゾート感覚で働けるでしょう。

島保健師の場合は、様々な意味で「「向いている」人」は限られているとは思いますが、都会にはない貴重な経験ができるのは確かです。少しでも島保健師に興味があるのであれば、島保健師を募集している自治体や転職サイトへ問い合わせてみることをオススメします。

 

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保健師 おはな

看護師としての臨床経験を3年積み、大手メーカーの産業保健師として3年働きました。現在はこれまでの経験を活かし、看護師・保健師向けの情報サイトの運営に携わっています。保健師や産業保健師という仕事の奥深さや、やりがいについて、様々な観点からご紹介していきたいと思います。
看護師からのキャリアチェンジを考えている方のお力になれれば幸いです。
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