産業保健師に必要な医療技術と知識とは?身に付けておきたい6つのこと

産業保健師 医療技術
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産業保健師として働くうえで、どのくらいの医療技術・知識が求められるのか、疑問に思う人も多いのではないでしょうか。

もちろん、病院レベルの技術・知識は必要ありませんが、医療従事者が少ない企業で働くわけですから油断は大敵です。

そこで、ここでは私の経験を元に、産業保健師に必要な医療技術と知識をご紹介します。

 

1.一般的な健康診断で必要な医療技術

採血する女性産業保健師

産業保健師として働くために、一般的な健康診断で必要な医療技術は習得しておく必要があります。

一般的な健診の医療技術とは、以下の通りです。

  • 問診
  • 身長体重、血圧などの計測
  • 採尿
  • 採血
  • 心電図測定
  • 医師の診察介助
  • (必要であれば)聴診やレントゲン撮影介助

これらは医療技術の基本中の基本です。毎日健診業務を行っていない企業でも、再検査にて必要となる場合があります。

 

採血の技術はよく復習しておく

産業保健師に求められる一般的な健診に必要な医療技術のなかで、特に病院を離れた看護師にとって難しいのが採血でしょう。

真空管採血、翼状針採血のどちらでも採取できるようによく復習しておきましょう。

 

対象者の気持ちを和らげる技術も必要

対象者である社員は、基本は健康な方です。臨床とは違い血管が見えやすい反面、採血に慣れていないため緊張している方が多いです。

そのため、相手の気持ちを和らげながら採血できるのがベストでしょう。

 

ポイント!

ポイント心電図測定は、まれに緊急性の高い異常所見があります。最終判断は医師が下しますが、きちんと測定できること、異常所見かどうかは見極められるといいでしょう。

 

2.注射や点滴の医療技術

注射をする女性産業保健師

産業保健師には、注射や点滴の医療技術も求められます。

企業内診療所を設けている所でも、病院やクリニックのように積極的に治療をしないものの、ただ注射は行うことがあります。

また少ないでしょうが、静脈注射や点滴を必要とするところもあるかもしれません。必要物品の準備から片付け終了までの手順を確認しておきましょう。

 

ワクチン注射は企業で行っているところがある

会社内に診療所が無くても、インフルエンザワクチンは企業で行っているところがあります。

また、海外転勤者がいる企業や廃棄物を取り扱う企業などでは、B型肝炎や破傷風のワクチンを打つところがあります。

それらに対応できるように、産業保健師となるうえで皮内注射や皮下注射、筋肉注射はできるようにしておきましょう。

特にワクチンは接種後の反応や副作用の有無、次に打つタイミングなども合わせて指示できるように知識を深めていきましょう。

 

3.救急対応に関する知識

AED

会社内の急病人や怪我人に対応することも産業保健師に求められるため、救急対応に関する知識は必要となります。

命に関わるような場面にはほぼ出会わないでしょうが、救命措置である心配蘇生法やAEDの使用方法は理解しておきましょう。

また、周囲に指示できるスキルがあるとより良いです。

 

適切な判断力が求められる

社員からの訴えがあるとすると、発熱や頭痛、転んで怪我など軽症のものがほとんどです。

産業保健師は、ただ軽症だからといって安易に対処せずに、

  • 自分が対処できる症状なのか
  • 病院に行くべきなのか
  • 救急車を呼ぶべきなのか

などといった判断を求められることが多いため、適切な判断力が必要です。

 

4.内科全般の医療知識

頭痛を訴える患者と女性産業保健師

産業保健のなかで一番多い症状は、発熱や頭痛、気分不快などの内科疾患であるため、産業保健師は内科全般の医療知識が求められます。

内科疾患の中には、緊急系のもの(例:脳梗塞や心筋梗塞など)や感染性のもの(例:インフルエンザや麻疹、風疹など)があります。

それらかどうかを判断するために、問診、視診、聴診をする医療知識が必要となります。

 

関連付けて考えるアセスメント力が必要

産業保健師として内科疾患に対応するためには、1つの症状だけを見るのではなく、関連付けて考えるアセスメント力を身に付けましょう。

どういう症状かはもちろん、

  • 発症時間
  • 発症時に頭をぶつけたり転んだりしていないか
  • 家族に流行性疾患に罹患している人いないか

等を確認できるようにしましょう。

 

5.整形疾患の医療知識

怪我した男性と女性産業保健師

産業保健において、内科疾患の次に多いのが怪我や骨折などの整形疾患であり、そのため産業保健師に整形疾患の医療知識も求められます。

 

骨折の場合の応急処置について

骨折は患部を心臓よりも高く上げて冷やし、動かないように固定をするのが応急処置の原則です。

また、外から見ただけでは折れているのか、ひびが入っているのかどうかわからない時があります。

放置すると症状悪化や、骨が変な方向にくっつく可能性があるため、疑いがあればすぐに病院に行かせるように判断することが産業保健師にとって重要となります。

 

6.メンタルヘルス系の知識

女性と話す女性産業保健師

社員のメンタルヘルスケアに力を入れている会社も多くなってきており、その中心にいるのが産業保健師であるため、メンタルヘルス系の知識も必要となるでしょう。

会社におけるストレスチェックの流れや超過勤務状況、休職、リハビリ勤務について合わせて理解しておきましょう。

誰しもが何らかのストレスを抱えており、心の病になってしまうことを念頭に入れ、先入観を持たずに相手と向き合うことが必要です。

 

情報収集能力も求められる

産業保健師には、メンタルヘルスケアの際本人からの問診と合わせて、上司からも仕事の状況や生活態度を聞くことも必要となるため、高い情報収集能力が求められます。

本人を囲み、上司、産業医、人事部と会社全体でフォローしていく関係性を築いていきましょう。

 

まとめ

産業保健師は少人数体制のため、いくら医療行為をする機会が少なくても、他のスタッフがやってくれるという状況にはなりません。まして1人体制であれば、全てを行う必要があります。

また、産業保健師は会社で働いていても医療従事者です。その分野のプロとして恥ずかしい姿を見せないよう、ここに書いてある医療技術・知識は予め身に付けておくようにしましょう。

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保健師 clover

大学病院勤務後、海外に1年語学留学をし、その後、病院やクリニックを経て、現在某企業に保健師として勤務しています。今の仕事に行きつくまでの情報を提供し、役立てていただければ嬉しいです。

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