最近は予防医学に力を入れている病院やクリニックが増えてきたことから保健師のニーズも高まってきています。それと同時に保健師の求人数も増えてきてはいますが、まだまだ希望条件に合った職場を見つけるのは難しいのが現状です。
ここでは一般病院に転職を考える保健師に向けて転職前に知っておきたい5つのポイントをまとめて紹介しています。
【目次】
1.保健師一般病院での仕事内容
2.保健師が一般病院で働くメリット
3.保健師が一般病院で働くデメリット
4.保健師が一般病院に転職する注意点
5.保健師が一般病院での募集求人を探す方法
1.保健師一般病院での仕事内容
一般病院で保健師が勤務する場合、健診センターか健康管理室で勤務するのが一般的です。病気やケガを未然に防ぐ予防医学に力を入れる病院が増えてきたことから、そこで健康指導を行う保健師の求人も増加傾向にあります。
健康管理のアドバイス
主な仕事内容は、健康管理に関する相談やアドバイスを提供することになります。健康診断にいらした受診者に対して健康上の不安や悩みなどを伺って、それに対して医学的見地からのアドバイスを提供します。
生活習慣の改善サポート
メタボリック症候群やその予備群として疑われる方に対しては、栄養士とともにより具体的な食生活、生活習慣の改善方法について指導を行ったりもします。健康診断では医師が健診内容の説明をすることもありますが、さらにわかりやすく伝えるために補足説明を加えることもあります。
患者さんの退院後のケア
基本的には健診センターや健康管理室での勤務が主になるのですが、時には一般病棟に伺って退院される患者さんに対して健康指導や保健指導を行う事もあります。
他にも勤務する病院によっては、地域医療連携室という場所が設けられており、退院後に在宅ケアが必要な患者さんに対して、地域の保健センターや療育施設に連絡を取り適切なケアが受けられるように配慮するのも仕事の一環です。
2.保健師が一般病院で働くメリット
保健師が働ける場所はいろいろありますが、一般病院で働く選択肢もあります。一般病院でも健康センターを併設しているところがあるのですが、保健師として採用されると主にそこで勤務することになります。
健診センターだけでなく健康管理室が設けられており、そこで健康診断を行ったり、健康診断の結果に基づいて生活習慣の改善等のアドバイス、相談を受けるのです。
最近は予防医学に力を入れている病院やクリニックも増えたことから、保健師の仕事のニーズも増えています。
家庭や育児との両立が可能
一般病院で保健師として働くメリットは、勤務形態が日勤中心となるため家庭や育児との両立が行いやすいことです。看護師の資格を持っていても、結婚や出産をきっかけに仕事を辞める方が少なくないのは、看護師の勤務形態にあります。
一般病院にて看護師として働いていると、夜勤業務や土日祝日の業務にも従事しなくてはいけなくなるため、家庭や育児と両立することが難しくなるからです。
健診センターでの業務になると、仕事は日勤のみですし、健康診断センターの開院時間が終了すると仕事もなくなることが多いため、残業も少なめな職場が多いのです。
また、土日祝日もしっかりとお休みが取れるため、家庭を持っている方でも仕事を続けやすいのです。
3.保健師が一般病院で働くデメリット
保健師の資格を持っている方で、一般病院での勤務を希望されている方や、一般病院への転職を考えている方もいらっしゃると思います。
一般病院で看護師として勤務を行うよりも、日勤業務で土日もしっかりと休みが取れる保健師の仕事は、家庭やお子さんを持つ女性保健師にとって非常に働きやすい環境だと言えます。
一般病院で働くメリットも大きいのですが、デメリットもあることを知っておきましょう。
仕事に物足りなさを感じる
一般病院での保健師の主な仕事は、主に健診センターでの業務になります。保健師資格を取得しようと考えた理由は人それぞれですが、健診センターに来院された方に対して、一人一人じっくりと健康面でのアドバイスをしたいと言う方は、その点物足りないと感じるかもしれません。
健診センターでは毎日多くの方が健康診断を受けにいらっしゃいますので、一人一人に的確なアドバイスを提供する、じっくりと相談を受ける時間を十分に持てないことがあるからです。
事務的作業を任される場合もある
健康診断にいらっしゃる方の数がとても多いときは、相談よりも採血などの業務が集中して業務終了後にぐったりと疲れてしまう事もあります。また、看護師や保健師の資格を持っていなくてもできるような事務的作業も任されることもあるため、それに不満を感じる保健師もいらっしゃいます。
4.保健師が一般病院に転職する注意点
保健師とは、看護師の資格も持ち合わせており、主に病気やケガの予防、健康増進を行う専門家のことです。
保健師として活躍できる場所はさまざまあるのですが、一般病院でも保健師として働ける場所があります。一般病院で働く場合は、主に病院に併設されている健康管理センターに勤務して、健康診断や人間ドックに来院された方の健診業務や、健診結果に基づいて健康面でアドバイスを行うのが主な仕事内容になります。
求人が少なく見つけるのが難しい
一般病院で保健師として働くことを希望しても、就職先が見つからない、就職してからも仕事内容のミスマッチが起こることが少なくありません。もともと一般病院では看護師の求人が大半を占めているため、保健師自体の求人件数が少なくなっており、求人を見つけることが難しいのです。
就職後のミスマッチが起こる
保健師として求人情報を出しており、保健師として採用されたにもかかわらず、実際の仕事は看護師の業務が大半を占めていたというケースが少なくありません。
転職求人サイトを利用する
一般病院で働く保健師の求人を探すには、転職求人サイトを利用すると大変便利です。転職求人サイトは保健師の求人件数もたくさん持っていますし、求人先の仕事内容や現状についても把握していますので、就職後のミスマッチが起こりにくいのです。
5.保健師が一般病院での募集求人を探す方法
保健師資格をお持ちで、一般病院での勤務や転職を希望されている方は、どのような方法で求人情報を探すことができるのでしょうか。いろいろな手段がありますが、転職求人サイトを利用すると大変便利です。
転職求人サイトを利用した方が良い理由
一番の理由は求人情報が豊富にそろっているからです。看護師は一般病院でもどこも人手不足であり求人件数もかなり多いのですが、保健師の求人情報はそれと比べると数が少ないのです。
自分で探そうとすると、なかなか希望条件に合う求人を見つけるのが大変かもしれませんが、転職求人サイトは求人情報を多く持っていますし、一般に公開されていないような求人も持っているため、優良な保健師の求人が見つかりやすいのです。
また、転職に関する相談も受けることができるため心強いです。
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