勤務するにあたって退職金がもらえるか否かということは、意外と大事なことかもしれません。もちろん辞めることを前提として勤務を開始することは普通ありませんが、それでもいずれ退職するにあたって退職金がもらえるかどうかということは重要でしょう。
このページでは、保健師が退職・転職前に知っておきたい退職金について説明していきます。
1. 保健師は退職金がもらえる?
とりわけ退職金というのは支給しなくても法律違反になるわけではなく、退職金がでない職場もあります。入社を決める前にきちんと何年以上勤めれば退職金が支給されるのかきちんと調べておきましょう。
保健師の場合でも退職金が出ない職場もある
保健師の場合でも退職金が出る職場とそうでない職場があります。退職金を希望するなら退職金がしっかりと支給される職場を選びましょう。
保健師としてどこに勤めるのかということも大切でしょう。例えば行政保健師という県庁や市役所、保健センターなどで働く場合には公務員となりますので退職金にも期待できます。公務員の場合、景気に左右されることなく退職金が良い場合が多くなっています。公務員の保健師として働く方は長年勤務することが多いので、その分退職金も期待しやすいでしょう。
また企業の医務室で産業保健師として働く場合、勤続何年目から支給されるのかそれぞれの規定によって変わります。景気に左右されやすいですが、産業保健師の場合は多くの企業で退職金制度を設けている場合が多いです。
ポイント!
行政保健師、産業保健師以外の退職金に関しては多くの勤務先で一般的に3年以上の勤務で退職金が支給されます。
2. 保健師の退職金の相場
保健師として働く場合、退職金の相場がどれくらいなのか気になる方も多いでしょう。
自己都合か会社都合かによって退職金が異なる
退職金は勤続年数によって異なります。また保健師の平均年収が530万円程度となっていて退職金がどれくらいなのかというと、自己都合によって退職するのかそれとも会社都合によって退職するのかによって、また退職金が異なってきます。
退職金の一般的な計算方法としては、1ヶ月分の基本給×勤続年数×給付率によって求めることができます。保健師の場合、その付与率がどれくらいになるのかはその勤め先によって異なりますので断言はできないのですが、自己都合による退社の場合はおおよそ35パーセントから60パーセント程度、会社都合による退社の場合はおおよそ50パーセントから70パーセント程度となります。一般的には、勤続年数が長いほどこの給付率は高くなります。
退職金の具体的な金額
そして具体的にどれくらいの金額の退職金がもらえるのかというと、自己都合の場合は勤続年数1年目で80,000円程度。35年目の場合が10,000,000円程度となります。
会社都合の場合は勤続年数1年目で135,000円程度、35年目で10,500,000円程度となります。これはあくまでも目安の退職金の金額となりますが、それでもできるだけ一か所できちんと勤務した方が退職金が期待できることが分かります。
退職金は勤め先によって大きく変わり支給されない会社もありますので、入社前にはしっかりとチェックしておくことが大切です。
3. 保健師で退職金がもらえる転職求人の探し方
どのような職場で働く際にも辞める時には退職金が支給された方が良いという方が多いでしょう。したがって、職場を探すにあたってきちんと退職金がもらえるところを選ぶことが大切です。
退職金制度のある職場に限定して探す
保健師で退職金がもらえる転職求人を探す場合、まず転職求人サイトに登録した際に条件として「退職金制度あり」という欄があるはずなので、そこにチェックしておきましょう。
もちろん、条件を沢山指定すればそれだけ見つかる求人が少なくなってしまうのですが、それでも自分が絶対に譲れない条件ならそれを限定しておく必要があります。退職金がもらえる職場ともらえない職場で退社する際にメリットが大きく変わって来るので、是非退職金制度がある職場を選ぶようにしましょう。
転職面接時の注意点
ただし、面接などで質問する場があったとしても退職金について詳しく質問するのはよろしくないでしょう。面接官などに悪い印象を与えかねないので、会社の情報を自分できちんとリサーチした上で退職金に関しては質問しないことがマナーです。
どうしても退職金について詳しく知りたいなら転職求人サイトでアドバイザーなどに質問してみるのが良いでしょう。最近では、保健師の内情に詳しいアドバイザーがいる転職求人サイトも多々あるのでそこで知りたいことがあるなら質問しておくのがおすすめです。
ポイント!
また転職求人サイトに登録しないで直接企業のホームページなどを見ている際には、その求人欄に退職金制度について書かれているかチェックしておきましょう。行政保健師や産業保健師の場合は退職金が支給されるケースが多いのですが、他の勤務先の場合はそれぞれ出る場合と出ない場合があります。
4. 保健師の退職金が多いおすすめの職場
保健師で退職金が多いおすすめの職場としてはやはり行政保健師として県庁や市役所、保険センターなどが挙げられるでしょう。
行政保健師
一般企業に勤める産業保健師も退職金が支給される場合が多いのでおすすめなのですが、景気に左右されやすいというデメリットがあります。しかしながら行政保健師の場合、公務員として働くので景気に左右されることなく退職時にはしっかりと退職金を受け取ることができます。
行政保健師として長年勤務する場合、退職金には大いに期待することができます。産業保健師の場合も、もちろん長年勤めれば務めるだけ退職金は上乗せされていきます。
総合商社や外資系企業
業績が良い総合商社や外資系企業などで勤務する場合には、行政保健師として働くより退職金が多くなる場合もありますので自分の能力次第で退職金は大きく変わります。
退職金制度のある職場
それ以外の職場にて保健師として働く場合には、退職金がある職場とない職場がありますので退職金を受け取りたいと希望しているなら退職金制度がある職場を選ぶようにしましょう。
ポイント!
色々な働き方のスタイルが保健師にはありますのであなたに合った職場を見つけてみてください。
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