ブランクがある保健師でも転職する際にメリットはありますので、それをよく知っておくことは、望ましい転職先を見付けるために重要なことです。
このページでは、ブランクがある保健師の転職注意点とメリットとデメリットを併せて紹介していきます。
1. ブランクがある保健師の転職注意点
ブランクがある保健師が転職をする際に注意すべき点は、まず自分の知識や経験を過信しないことです。自信を持って転職活動に望むことは大切ですが、以前の知識や経験はどうしても時間と共に忘れてしまうものなので、自分が思っているより保健師としての実力は落ちていることを知るべきです。
ブランク中の遅れを取り戻す努力が必要になる
また、医療器具が新しいタイプに変わっていたり、以前の医療制度が改正されていたりして、自分の過去の知識では通用しないことも多くあります。よって、一から勉強するぐらいの謙虚な姿勢が、ブランク後の保健師には求められます。それが仕事上で大きなミスをしないコツにもなります。
ブランク中の遅れを取り戻すために、復職支援の研修や講習会やセミナーに参加することは必須です。それによって、今現在の医療制度や医療器具などについても学ぶことが出来ますし、以前持っていた知識を再度思い出すことが出来ます。
学生の現役の頃は成績が良かった人でも、今同じテストをすればひどい結果になるのと同じように、保健師の知識もブラッシュアップし、再認識する必要があります。そして、新しい知識もどんどん吸収して行く姿勢が大切です。
プライドは捨て謙虚な姿勢で学ぼう
このようにブランク後に復職する際は、新人の保健師と同じような姿勢で臨むことが大切です。わからないことをうやむやにしないで、恥ずかしがらずに先輩保健師に尋ねることも大切です。
医療に携わる人間として責任ある仕事が出来るように、個人的なプライドは捨て、新米保健師と同じように謙虚な姿勢で学ぶことを心がけましょう。
2. ブランクがある保健師の転職メリット
ブランクがある保健師が転職の際に得られるメリットには一体どのようなものがあるのでしょうか?
ブランク中の経験が転職を有利にすることも
まず、ブランクの理由として多いのは妊娠、出産、子育てですが、転職先の中には子育ての経験者を求めているものもあります。そのような求人の場合には、子育てによるブランクを経験が豊富だというメリットに変えることが出来ます。また、子育てを経験していると、妊娠中及び子育て中の健康面や精神面でのサポートも行いやすいというメリットもあります。
介護や福祉関連の保健師を募集している転職先は、ブランク中に介護を経験した人を好んで採用します。介護をする者の大変さや介護される側の気持ちも経験者にはわかるので、それを転職の際のメリットにすることが出来ます。介護の経験がある人は、保健師の中でも多いとは言えませんから、貴重な経験として利用することが出来ます。
ブランクがある保健師は、ブランクを取り戻そうという向上心に溢れ、勉強熱心なので、一般的にブランクがない保健師よりも進歩の速度が速いと言えます。
ポイント!
医療分野の進歩は目まぐるしく、それに追いつくことは大変ですが、転職先が提供する復職支援研修などにも積極的に参加すれば、それだけでやる気を買ってもらえます。
勤務態度は何よりも評価されますから、技術的な面で自分を磨くことも大切ですが、勉強しようとする真摯な態度を長所として見てもらうことは大切です。
3. ブランクがある保健師の転職デメリット
ブランクがある保健師の転職デメリットは、まずブランク前の知識を多くは忘れてしまっているということです。
以前の知識が通用しない
以前の知識や経験を忘れてしまっているばかりではなく、医療技術は日進月歩で大きく変化していますから、以前の知識が通用しないということも多いです。
経験者のつもりで復帰しても、新しく覚えるべきことが多過ぎて、保健師として新米のように感じる場面も多いです。以前の知識や経験をブラッシュアップし、保健師としての勘を取り戻すまでには、どうしても多くの時間がかかります。
そのように保健師としてまだエンジンがかかっていない状態でも、ブランクがある保健師は経験者として扱われますので、何でも知っているような前提で仕事を与えられます。わからないことを質問したくても既に知っているように扱われますから、そこに大きな誤解が生じることもあります。
復職間もない保健師は、雇用主の期待に答えようと必死になり、仕事をとてもきつく感じる場合も多々あります。仕事の流れをつかむまでは、多くのストレスを感じる保健師が多いのです。
子育てと仕事の両立が難しい
ブランク後に復職する保健師の中にはまだ子育て中の人も多いですが、子育てと仕事の両立をすることが大変難しく感じることもデメリットの一つです。ブランク中は専業主婦で時間的余裕もあった人が、保健師の仕事を始めることは思ったより大変なことです。
保健師は知識面や技術面での勉強を求められ、日々の業務もきちんとこなす必要があるので、その上で子育てをすることは大変困難な場合が多いです。子育てと仕事を同時にこなすという生活のリズムに慣れるまでには、かなりの努力と時間を要します。
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