フリースクールで働く養護教諭は非常にレアケースです。そのため、実際に転職を検討する際には情報源が少なくどうしたらいいのか困ってしまう人も多いはずです。そんな方々へ向けて、ここではフリースクールに配置される養護教諭の実態や求人探しのポイントなど、この職種への転職を検討する上で必ず知っておくべき注意点をご紹介していきます。
1.フリースクールの養護教諭(保健師)人口は少ない
2.フリースクールの養護教諭は生計を立てるのが難しい?
3.フリースクールの養護教論は人間力と現場経験が求められる
4.フリースクールの養護教諭求人は自力で見つける必要がある
まとめ:フリースクールで働くのは熱い気持ちが必要
1.フリースクールの養護教諭(保健師)人口は少ない
フリースクールには「子供達の居場所となっているタイプ」「学校復帰を目標としているタイプ」「専門家がサポートするタイプ」「医療機関と連携しているタイプ」など様々なタイプがあり、年々フリースクールの数自体は増えてはいますが、養護教諭を配置しているところは、ほとんどありません。
なぜなら、そもそもフリースクールには養護教諭を配置する義務はなく、また比較的規模が小さく経営も苦しいところが多いからです。
フリースクールに養護教諭を配置する義務はない
公立であっても私立であっても「学校」という名称がつくところは、国の法律により養護教諭を配置することが決められています。しかし、NPO法人や個人が運営するフリースクールには養護教諭を配置する義務はありません。
資格や免許を持っているかどうかは関係ない
フリースクールで働く職員に関しては、特に資格免許も関係ありません。そのため養護教諭を配置する義務がないどころか、教員を配置する義務もないのです。しかし、実際に働く上では教員免許などを持っていることが望まれます。
養護教諭の採用は後回しになる
先にも述べた通り、フリースクールはNPO法人や個人が運営しているため、経営が厳しいところが多いのです。またフリースクールの場合、どちらかと言えば勉強を教えられる教員やスクールカウンセラーの方が必要とされるため、必要性は感じていても、養護教諭の採用は後回しになってしまうでしょう。
2.フリースクール養護教諭は生計を立てるのが難しい?
フリースクールの運営はボランティアスタッフで成り立っているところが多いです。そのため、養護教諭だけに限らず、フリースクール勤務だけで生計を立てている人は一部に過ぎないと言われています。
中には、経営が安定しており、全スタッフに給与が支払えているフリースクールもあるようなのですが、そうとは言っても一般の学校で働く場合よりも格段に下がってしまうことには違いないでしょう。
フリースクールで働くのならダブルワークが必須
フリースクールで働くのであれば「ボランティア精神」が必要です。また、自身で生計を立てていかなければいけない身なのであればダブルワークが必須になることを念頭に置いておきましょう。
安定した生計を得たいならフリースクールはNG
フリースクールのような場所で収入をしっかり得たいと考える場合には、むしろフリースクールからはきっぱり頭を切り離してしまった方がいいかもしれません。そして、フリースクールのように諸問題を抱える子供達が通う施設への(特別支援学校や児童相談所やサポート校など)就職を検討してみるようにしましょう。
目的を達成するためにはフリースクールに拘る必要はない!
そもそもなぜあなたはフリースクールで働きたいのでしょうか。そこには、「複雑な事情や障害を抱える子供達の力になりたい」という思いが少なからずあったはずです。その目的を達成できるのは何もフリースクールだけではないということを念頭に置いておきましょう。
例えば、児童相談所や特別支援学校など保健師を求めている施設や学校は多くあります。「児童相談所で働く保健師の役割3つと求人の探し方」や「特別支援学校で働く養護教諭の役割となるための方法・条件とは?」の記事も参考にしてみてください。
よくフリースクールと混同されがちな施設として「サポート校」挙げられます。サポート校とは、高校に行かず高等学校卒業程度認定試験合格を目指す生徒に対し学習支援を行う施設です。サポート校には養護教諭を配置しているところも多いため、フリースクールで働きたい人にとってはまさに「狙い目」と言えます。
3.フリスクールでは人間力と現場経験が求められる
フリースクールには、イジメ・不登校・社会に適応できない・学校や家庭に居場所がない、といったような複雑な事情を抱えている子供達が大勢います。彼等は一般の子ども達のように学校に通うことができないため、周囲からは「普通と違う」と言われ、沢山傷付いてきました。そんな子供たちの心に寄り添う養護教諭には「人間力」と、これまで数多くの子供たちと接してきた「現場経験」必要です。
誰に対しても偏見を持たない人間力が
フリースクールに通う子供たちは、思わずこちらが「えっ」と思わされる言動が見られることもあるでしょう。そのため、つい一般常識を兼ね備えた大人としては、彼等の人間性などに対しジャッジしてしまいたくなるものですが、そこはぐっと堪えあえて偏見を持たずに全てを受け入れる「人間力」が必要なのです。なぜなら、こちらが偏見を持たずに受け入れることは、子供たちから信頼を得ることに繋がるからです。
数多くの子ども達と接してきた現場経験
フリースクールで働く養護教諭には、これと言った資格免許が必要ないのは先に述べた通りです。なぜなら、それは資格云々よりも、「経験値」が重視される世界だからです。そのため、例えば、一般の学校で養護教諭として長年勤めてきた経験があったり、看護師として小児科勤務の勤務があったりする方が、採用には有利でしょう。
4.フリースクール養護教諭求人は自力で見つける必要がある
フリースクールの養護教諭求人を見つけるのは簡単ではありません。なぜなら、フリースクールの養護教諭求人は一般の養護教諭求人のように転職サイトやハローワークなどに掲載されていないからです。また、フリースクールのスタッフは口コミや紹介で採用されることが多いため、何らかの人脈がない限りは、自力で探し続けなければならないのです。以下に、フリースクールの養護教諭求人を見つける方法についてご紹介していきます。
気になるフリースクールの施設に直接問い合わせる
フリースクールの養護教諭求人を見つけるにあたり一番確実な方法は、インターネットなどで見つけた、気になるフリースクールに直接問い合わせてみることでしょう。おそらく一筋縄ではいかないため、問い合わせるフリースクールは出来るだけ沢山、目途を付けておくようにしましょう。
自治体の子ども課に問い合わせる
数は少ないですが、行政の広報でフリースクールの職員求人を掲載していることがあります。そのため、各自治体の子ども課などに個人で問い合せてみるのも1つの方法です。
フリースクールを取りまとめているNPO法人に相談してみる
インターネット上には、各地域のフリースクールを取りまとめているNPO法人のホームページがあります。そういったホームページでは、フリースクールに関連する人々を繋げる役割を担っていますから、管理者の方に就職について相談してみるのもアリでしょう。
まとめ:フリースクールで働くのは熱い気持ちが必要
養護教諭がフリースクールで働ける機会は少なく、また実際に働けたとしても「ボランティア」になる可能性も十分に秘めています。それらを踏まえた上でも「どうしてもやってみたい!」ということであれば、ぜひその熱い思いを直接フリースクール関係者にぶつけてみましょう。
そして、もしフリースクールで働くことが叶わなくてもあまり気落ちする必要はありません。そういった場合はフリースクールと同じような立ち位置であるサポート校や児童養護施設などへの就職を検討してみるようにしてください。
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