現在転職を考えている産業保健師の中には、退職届けの書き方がよく分からない。また、それを作成し提出するタイミングがうまく掴めないと思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
このページでは、産業保健師が円満退職をするために知っておくべきポイントを紹介していきます。
1. 退職を申し出る前にする準備
産業保健師が次に転職を考えている場合には、退職を申し出る前に転職先を探す必要があります。産業保健師の募集は不定期で、欠員補充や業務拡大に伴う募集しかないのが普通なので、退職前の1年前から転職先を探し出しても早過ぎることはありません。
複数の転職サイトを利用しよう
まずは、看護師転職求人サイトをいくつか探して、複数のサイトで同時に転職先を探すということをしなければなりません。産業保健師の募集は多くの人が目を光らせて探していますので、こまめにチェックして、募集が出たらすぐに応募しないと出遅れてしまいます。スムーズに退職から転職という流れに乗れるようにサイトのチェックは欠かせません。
ハローワークの活用も大切
ハローワークに出向いて転職先を探すことも大切です。しかし、近くにハローワークがある人はいいですが、遠方の場合は時間も交通費もかかるので少し大変な作業になります。
人材紹介エージェントと良い関係を築こう
その他にも転職先を探してくれる人材紹介エージェントにも登録しておきましょう。エージェントと良い関係を築いておくと、産業保健師の募集があった際にサイトに出す前に優先的に直接紹介してもらえます。
有給休暇とボーナスについて調べておこう
退職前には有給休暇が残っているのかをチェックして、日数が残っている場合は、それも全て使った上で退職出来るのかどうかを調べる必要があります。
ボーナスの支給も退職時期によりますからタイミングをよく調べることが大切です。
ポイント!
円満退職に繋げるために残される側の会社の事情もよく考慮しましょう。業務が忙しい時期や人手不足の時期はなるべく避ける配慮も必要です。
2. 退職願を作成・提出するタイミング
産業保健師が退職願を作成するのは、退職を決めたらなるべく早く取りかかるのがいいでしょう。
退職届提出の期日をしっかりと調べておこう
退職願はまず直属の上司に提出し、それから順に上に報告されますが、提出の期日が退職希望日の何ヶ月前である必要があるのかを会社の規定でよく調べておく必要があります。
職場の都合も考慮することが大切
産業保健師が辞める際には、職場の都合も考慮して退職願を提出するタイミングを決めます。後任者の引き継ぎにも時間を要しますから、引き継ぎ期間が十分に取れるように配慮しましょう。
産業保健師はたった一人で医務室で働くという場合も多いですから、業務が滞らないように十分な引き継ぎ期間を設けられるように配慮することが大切です。
3. 退職願の書き方
産業保健師の退職願の書き方にはある一定のフォーマットがありますから、それに従って書くようにします。会社に指定のフォーマットがある場合には、それに従って書きましょう。いずれの場合も縦書きの白い便箋に署名捺印するというのが一般的です。
退職届は手書きが無難
パソコンで作成し印刷したものでも構いませんが、手書きの方が無難だと言えます。
封筒も白い無地のものを選びます。出来れば万年筆で書くのが望ましいですが、黒のボールペンやサインペンでも問題ありません。
退職届の書き方
① まず一行目の真ん中辺りに「退職願」と書き、一行空けて、次の行の一番上から「この度一身上の都合により、平成○○年○月○日をもって退職致したく、ここにお願い申し上げます。」と書きます。
② 次に一行空けて日付を書き、次の行に氏名を書き、捺印します。
③ 次にまた一行空けて提出先の会社名を書き、その次の行に社長の名前を書きます。提出するのは直属の上司でも、退職願は会社の最高責任者宛に出します。
封筒には表中央に退職願と書き、裏面の左下に所属と氏名を書きます。
退職理由は「一身上の都合」というのが常識
退職の理由はたくさんあると思いますが、退職願に書くのは「一身上の都合」というのが常識です。直属の上司に退職の理由は口頭でたくさん説明しますが、文書として提出する必要はありません。
退職願は書類上の手続きで必要となるものですので、志望動機の時のように個性的な理由を書く必要はありません。
ポイント!
志望動機は例文をコピーしない方がいいですが、退職願は正式なフォーマットをコピーしても問題ありません。それよりも常識を疑われないようにすることが大切です。退職願は丁寧な字で書くようにしましょう。
<この記事が保健師の方のお役に立てたらシェアお願いします。>