
(産業保健師.com調べ)
当たり前ですが、保健師が産業保健師への転職を考えた場合、まずは求人情報を探すことが先決になります。
ところが産業保健師の求人件数は非常に少なく、募集人数も1人、2人というかなり狭き門であるため、求人募集を探すことと面接や応募書類対策を十分にすること転職を成功させる秘訣になります。
つまり、産業保健師の求人は自治体のホームページのチェックと転職サイトの利用が欠かせません。(転職サイトの場合、登録後に担当者から紹介される非公開求人が約80%以上です。)
産業保健師求人は様々な転職サイトを利用する
産業保健師求人は保健師専門の転職サイトがありません。そのため、ご存じの方も多いと思いますが、看護師転職サイトや女性向け転職サイト、さらには通常の転職サイトを組み合わせてを利用し、保健師として転職先を探してもらうことが重要になります。
また、産業保健師求人は狭き門なため、3社~4社程度の求人に無料登録して、担当者に求人があるか必ず確認してください。もし、求人がなくても産業保健師求人が出たら、連絡を貰えるようにしておきましょう。
基本的に人気がある産業保健師求人は非公開なので、登録は必須でしょう。
1位・産業保健師多数!プロの転職は「マイナビ看護師」
保健師の利用 | 保健師求人数 | 産業保健師求人数 | 非公開求人 |
可能 | 約300件 | 約50件 | 多数あり |
転職で有名なさすがマイナビグループが運営する転職サイトです。保健師の公開求人数はどの転職サイトより多く、産業看護師求人も非公開を含めるとかなりの数があります。登録必須でしょう。もちろん全国対応です。
<マイナビ看護師へ>
2位・実績がない方におすすめ!「MCナースネット」
保健師の利用 | 保健師求人数 | 産業保健師求人数 | 非公開求人 |
可能(特集あり) | 約150件 | 不明 | 多数あり |
MCナースネットは看護師系のサイトの中で唯一保健師特集を組んでいる転職サイトです。もちろん、全国対応で全国15拠点で展開しているので地方の求人にも非常に強いです。
また、派遣や短期単発の求人にも強く、産業保健師や保健師として実績がない方でも、保健師の仕事があるのが特徴的です。そのため、短期単発や派遣の仕事を実績として、正職員として採用される道もあります。
3位・登録数・求人数は最大級!「ナース人材バンク」
保健師の利用 | 保健師求人数 | 産業保健師求人数 | 非公開求人 |
可能 | 約50件 | 非公開 | あり |
ナース人材バンクは看護師の転職サービスとしては最大級の求人数を誇る大手企業です。全国対応で保健師の非公開求人も豊富にあるといわれています。名前も有名ですし、登録者も年間10万人以上いるといわれています。合わせて登録してたい転職サイトです。
4位・産業保健師多数!「ナースフル」
保健師の利用 | 保健師求人数 | 産業保健師求人数 | 非公開求人 |
可能 | 約200件 | 約30件 | 多数あり |
ナースフルはリクルートが運営する全国対応の求人サイトです。公開している産業保健師の求人も多数あるので、登録必須と言えるでしょう。
<ナースフルへ>
5位・老舗サイトの情報網「ナースパワー」
保健師の利用 | 保健師求人数 | 産業保健師求人数 | 非公開求人 |
可能 | 約500件 | 非公開求人 | 多数あり |
ナースパワーは看護師系の転職支援サイトの中でも老舗のサイトです。25年以上の実績があるので、安心して負かすことができます。総合的な利用者は10万人を突破しています。派遣系や短期、中期の求人にも強いのが特徴です。もちろん全国対応です。
<ナースパワーへ>
6位・やっぱり転職といえば「マイナビ転職」
保健師の利用 | 保健師求人数 | 産業保健師求人数 | 非公開求人 |
可能 | - | - | 基本非公開 |
登録すると転職エージェントが担当者としてつき、コンサルタントしてくれます。看護師系の求人サイト以外で違ったアプローチを行う1つの媒体としては有効です。
<マイナビ転職へ>
7位・女性の転職サイト「とらばーゆ」
保健師の利用 | 保健師求人数 | 産業保健師求人数 | 非公開求人 |
可能 | 随時50件程度 | – | – |
とらばーゆは女性のための転職サイトです。担当者がつかず、自分で検索します。保健師の求人も複数あるので一度調べてみるのも良いでしょう。
<とらばーゆへ>
転職サイトは無料なので積極的に利用しよう!
自分の力で転職活動をすることもできるのですが、転職支援サイトを利用したほうが何かと心強いです。産業保健師の求人は件数が少ないだけでなく、人気があるため求人によっては応募が殺到することがあります。
その中から選ばれるためには、応募書類対策や面接の指導を受けておくことが強みになります。転職支援サイトでは、応募書類の添削指導、模擬面接の実施を行い転職活動をサポートしてくれます。
保健師産業保健師での仕事内容
産業保健師の主な仕事はその企業の従業員の健康を管理することです。企業内に設けられた医務室や保健室に勤務して、従業員の健康管理に従事します。勤務中に体調不良を訴えた社員に対して適切な看護を施して、場合によっては病院やクリニックに連れて行くこともあります。
健康診断のサポートも仕事内容に
従業員に対して健康診断を受けさせることが法律で義務づけられていますので、健康診断を該当社員全員に受けさせるように促すなど、健康診断業務がスムーズにすすめられるようにサポートします。
生活習慣病を改善する役割も担う
健康診断の結果に基づいて、病気の可能性、その予備軍の可能性がある社員に対しては再検査を促すこと、そして健康指導や具体的な生活習慣の改善方法などのアドバイスを行います。
メンタルヘルスケアも行う
肉体面だけでなく精神面のサポートも行います。精神的な疾患を抱える人の数が増えており、企業に対して従業員のメンタルヘルスケアも義務付けられるようになりました。
ポイント!
企業も定期的に心の健康診断を実施しており、その結果に基づいて治療や観察が必要な社員に対しては保健師が具体的なアドバイスを行います。企業によっては心の相談室を設けており、従業員が気軽に悩みを相談できる場所としています。
そこでは保健師が相談に来た社員の話を聞いて、具体的なアドバイスや対策を考えます。
保健師が産業保健師に転職する注意点
産業保健師とは、一般企業の保健室や健康管理センターにて働く保健師のことです。
一定の従業員数を持つ企業に対しては、産業保健師や産業医を常駐させることが法律により義務付けられています。現在保健師資格をお持ちの方で、今後産業保健師に転職を希望されている方は、どのような点に注意して転職活動をしていったらよいのでしょうか。
求人の情報収集は必ずチェックする
求人情報の収集を怠らないことです。一定数の従業員を持つ企業に対しては、産業保健師を置くことが義務付けられていますが、その人数は非常に少なく、募集が出てきたとしても欠員の補充や新しく企業を立ち上げたり、企業規模が拡大して産業保健師が必要になって募集に至るケースがほとんどです。
産業保健師募集人数が非常に少ない
そのため募集の数自体が非常に少なく、しかも保健師の職場としても人気が高いため、募集が出るとそこに応募が集中しやすいのです。さらにその際の採用人数に関してもたったの1名もしくは2名程度であり、応募しても必ず採用されるとは限らないのです。
転職活動が長引く可能性も高い
産業保健師を狙って転職活動をしても、転職先が決まるまで時間がかかってしまうケースが多いため、転職活動も長引きがちです。
円滑に転職活動をすすめるためにも、求人情報を常にチェックしておくこと、そして気になる求人情報が出てきたらすぐに応募できるように対策をとっておくことです。
保健師が産業保健師で働くメリット
産業保健師として働くメリットとは何でしょうか。一つは大変穏やかな環境で仕事をすすめられることです。
産業保健師の場合は、医務室に一人もしくは二人程度の少人数体制で勤務することが多く、状況にもよりますが毎回ひっきりなしに社員がそこを利用をするわけではありません。そのため、一人一人の社員の相談に対して、じっくりと向き合える時間が取りやすいのです。
精神的負担も少ない
健診センターや総合病院で保健師として勤務をした場合、大勢の患者さんや受診者に対応する必要があり、一人一人に十分なアドバイスや指導を行う余裕がありません。その点産業保健師は時間的な余裕ができる分、精神的負担も少ないのです。
休みも多く取得もしやすい
会社がお休みの時は、産業保健師も同じくお休みになるため、休みの面でも恵まれています。大企業の多くが完全週休二日制を採用していますし、企業によっては長期休暇を取得しているところも多く、同じように産業保健師も休みが取れます。
福利厚生や待遇面も良い
待遇面に関しても産業保健師は恵まれています。産業保健師を採用しているような企業は大企業に属する企業であり、産業保健師もその一社員として一般社員と同じ待遇を受けられます。
給与や年収も恵まれている
お給料の面や福利厚生も、他の保健師の職場と比べてもかなり恵まれています。保健師としてのやりがいも感じられます。産業保健師の数は少なく、一人の産業保健師に任せられる責任も大きいのです。
保健師が産業保健師で働くデメリット
産業保健師として働くメリットは大きいのですが、デメリットもあります。その一つが採用枠が非常に少ないことです。
産業保健師とは一般企業で働く保健師だけではなく、公務員として自治体の保健センターで働く行政保健師や、学校で働く学校保健師も産業保健師に該当します。自治体や学校で働くためには保健師以外の試験を受けたり免許を取る必要がありますが、産業保健師の場合は保健師の資格を持っていれば応募することが可能です。
法律で産業保健師を置くことが義務化されているが・・・
法律により一定の従業員数を持つ企業には産業保健師を置くことが義務化されていますが、採用人数が少数です。
おまけに公務員として働く保健師よりも一般企業で働く保健師のほうがお給料面で好待遇であるため、保健師の転職先として大変人気が高いのです。よって、産業保健師の職を得るのが非常に大変です。
企業ごとに待遇内容が異なるため注意が必要
待遇の良さを期待して産業保健師に転職したとしても、企業ごとに待遇内容が異なるためどこに転職をしても良い待遇が受けられるとは限りません。
また、大企業でも産業保健師の採用人数は非常に少なく、保健室や健康相談室に一人で勤務する形態をとっている企業も多いのです。
職場環境が苦痛な場合もある
一人でいることが苦手な方にとってはそのような職場環境が苦痛でしょう。また、他に産業保健師がいたとしても、全部で2人、もしくは3人程度しかおらずその中で良好な人間関係を築かなくてはいけません。